歯科インプラントでは、手術で顎の骨にフィクスチャーと呼ばれる人工歯根を埋入します。
フィクスチャーは、生体親和性が高く(アレルギー反応等の出ない)、骨と結合するという特徴を持つチタンを使用しています。
20種類以上もあります。基本的にはチタンの構造体です。骨と結合させるためいろいろな処置がされています。その処理の仕方で骨と結合する期間が短くなり、早期に歯が入り咬めるようになります。
今では即日加重(すぐに歯がはり、咬めるようなる)が主流になりつつあります。すべてが可能ではありません。
インプラントは、上部構造(歯冠部分)とインプラント体(歯根部分)に分けられる。それらを連結させる部分をアバットメントと言う。上部
構造をインプラントに固定するための支台である。
手術前 手術後
当医院が用いているインプラント
ノーベルバイオケアのリプレイスセレクトは、ブローネマルクに換わりシェアを伸ばしているインプラントです。スウェーデンにて開発されました。
ブローネマルクと同じメーカーが改良を重ね作ったものであるために、ブローネマルクからリプレイスセレクトに換えていく歯科医も多いです。
ブローネマルクと同じく、スクリュータイプのインプラントですが、ブローネマルクインプラントよりもコンパクトにできています。ですので、日本人の小さな頬骨にも適していると思われます。
2~4ヶ月の治療期間で治療ができます。
どうしても国産のインプラントより価格が高くなります。
一番重要な事は
1.インプラント コンポーネンツを製作している企業がしっかりしていること。
→ 供給元がなくなっしまってはどうしょうもない
2.世界共通な事。
3.インプラントのフィクスチャー(人工歯根)とアバットメント(支台)の接合部がしっかりしている事
4.仕上がりが美しいこと。
5.インプラントで過度な外科的侵傷を伴わないもの。
以上のことから、
XiVE(ザイブ インプラント システム)の製造元であるDENTSPLY Friadentは、インプラント分野において、トータルソリューションを提供できる数少ないメーカーの1つです。大学との共同研究を基に最新のインプラント治療に対応した製品開発を行い、世界中の先生方がFriadent製品を臨床に使用しています。
また、DENTSPLY Friadentは、世界最大の歯科材料メーカー「DENTSPLY」グループのインプラントブランドであり、世界の歯科用インプラント市場において、第3位の売上を誇るリーディングカンパニーの1つです。各国のデンツプライグループを通じて、世界の60カ国以上の国々での販売実績があります。
日本では、デンツプライ三金株式会社が、DENTSPLY Friadent製品を取り扱っています。
ザイブインプラントの開発は、テュービンゲン大学(ドイツ)のProf.Dr.W.Schulteらを中心に1974年から開発された 「FRIALITテュービンゲンインプラント」まで遡ることができます。ザイブインプラントは、これまで治療が困難であった無歯顎や骨吸収の進んだ顎堤に対する「機能修復」への適応だけでなく、「審美修復」の概念で開発さ れたインプラントシステムです。
独特のインプラントデザインとスレッド形態。そして、骨質に応じて確立された埋入プロトコール。これらが生み出す埋入トルク調整作用と内部コンデンス効果により、ザイブは骨質に左右されることのない、安定した初期固定を実現しています。
- 拡大されたネック部により、インプラントを骨に密着させることができるため、初期安定性が向上します。また、上部構造装着後もこの拡大部が硬組織、軟組織の付着を促します。
- 独特のスレッド形態により、骨質が密な場合でも、過剰な応力を抑制。骨にストレスをかけることなく、初期固定をより安定したものにしています。
インプラント径、長さともに豊富なサイズが用意されており、残存骨量に合わせて選択できます。(下記表を参照)特に、直径3.0mmのインプラントは、スペースに限りがある上顎側切歯 – 下顎前歯部に対応できます。
革新的な機能性 – 卓越した審美性
優れた適応性と汎用性、そして卓越した初期固定: これこそがザイブインプラントシステムです。10年もの間、ザイブインプラントシステムの外科処置と補綴物は世界中のお客様から信頼されてきました。ザイブインプラントシステムは、あらゆる制約から皆様を解放します。 革新的なスレッドデザインと形成術式により、すべての骨質で優れた初期固定が確保されます。 また、広範囲に及ぶ補綴コンセプトにより、複雑な症例にも適用できる実用的で信頼性の高いソリューションが実現されます。 Xperienceをよくご理解ください。
柔軟な外科処置 – 汎用性の高い補綴物
ザイブインプラントシステムは、補綴物と外科処置の適応性ができる限り得られるようにデザインされています。 多機能のコンポーネントにより、革新的な補綴を実現するためのあらゆるオプションを利用することができます。 たとえば、ザイブインプラントシステムによる独自のテンプベースデザインにより、最終補綴物とほとんど変わらない暫間補綴を簡単に作製することができます。 セラミックのセルコンアバットメントは卓越した審美性をもたらします。また、オーロベースなどの鋳造アバットメントを使用すると、初期状況が難しい症例でも、インプラントの上部表面から、機能的にカスタマイズされた補綴ソリューションを適用できます。 これらの補綴コンセプトは、ここ10年の間に、世界中の歯科技工士とインプラントロジストの皆様、および患者の第1の選択肢になっています。 皆様のインプラントの選択肢 – 患者のための最適なソリューション。
完全なコンセプト – 確実な初期固定
安定的かつ確実で、必要な場合には即時にも対応できるのは? ザイブインプラントシステムの特殊なインプラントとスレッドデザインがお応えします。 スクリューインのインプラントが骨に完全に適合します。 また、すべての骨質に使用できます。 良好な治療結果を得るために必要不可欠な極めて高い初期固定をもたらして、最新のインプラント学のコンセプトを実現します。
インプラント治療の流れ
コンサルテーション ・相談・問診
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資料集め (レントゲン撮影・口腔内写真撮影・模型)
インプラント治療は当然歯の無い部分に行われる治療です。従ってまずその部分の骨の状態が
問題となります。その他、歯肉の状態、咬み合わせの状態等様々な事柄を診査します。
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治療計画 (インプラント埋入術式本数・位置・補助手術有無
CT撮影の必要の有無など、治療期間・費用等の説明)
①診査項目に基づき治療の計画を立てます。この際、歯を失った所だけでなく、、お口の中全体を
考えた計画でなければなりません。
②インプラント埋入前に治療を安全かつ正確に行うために、第一段階の治療を行います。一般的
には歯周病の治療がメインとなりますが、不良な冠の除去や、咬み合わせを整える準備の治
療を行います。
また、全身的に問題があればこの時点までに医科主治医の治療も依頼します。
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同意書・確認書
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手術日の決定
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インプラント埋入手術
埋入の診断計画に乗っ取り、インプラントを埋入します。
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インプラント補綴
インプラントの冠は全体的なバランスを見るため、まず仮の歯を装着します。この時点で歯肉の
状態と咬み合わせの状態をチェックし、良好な状態が得られるまで修正を繰り返します。
残りの歯を含め、全体がバランス良く整った時点で、最終的な冠を被せます。
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メンテナンス
最終的な被せものを装着したからといって、治療が終了した訳ではありません。今度はこの治療
結果を長く持たせるためのメインテナンスという治療を新たに開始するのです。
これを怠るとインプラントを長く持たせることができません。
必ず、定期的にメンテナンスに来院してください。
インプラントに必要な期間と他に必要な治療
一般的にはこの期間は骨の密度とほぼ比例し、下顎で3ヶ月以上、上顎で6ヶ月以上の待ち時間を必要とする事が知られています。
従って、インプラントの治療だけの治療時間は待ち時間の前後に治療を行う期間を考えると、約6ヶ月から12ヶ月となります。他に必要な治療にかかる時間も考慮が必要です。